同期モータのトルクリプルは主に6の倍数次高調波として出現します。本記事は、電機子鎖交磁束の奇数次高調波がトルクの6の倍数次高調波として出現する数学的な理由について説明します。
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なんで交流回路では奇数次高調波しか考えなくて良いんですか?ー半波対称性とフーリエ変換ー
電気工学の分野で電圧波形や電流波形について検討するとき,フーリエ変換を用いて高調波を計算することが多いと思います。その時,交流回路の諸特性の高調波には奇数次高調波のみが発生し,偶数次高調波は全て0となっていることが多いです。
普段業務...
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dq回転座標系に6n次高調波が発生する直感的な解釈
同期モータでは、振動や騒音といった特性が一つの重要課題となっています。これらの特性の主要因の一つが、電流や磁束の高調波です。本記事では、dq回転座標系において6の倍数次高調波が発生する直感的な解釈について説明します。
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スライドの目次
- トルクリプルとは
- トルクリプルの発生要因
- 要因がわからなくても状態はわかる
- 電機子鎖交磁束の高調波を考える
- 電機子鎖交磁束の高調波のd,q軸成分
- トルクの計算
- 補足事項
- 参考文献
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